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SDGsへの取り組み

 

今のニーズ・未来のニーズを創造し続け、人々の健康で豊かな暮らしをアシストする

富山スガキでは、SDGsの達成に向けて「人にやさしい・環境にやさしいパッケージの開発と製造」に取り組んでいます。
FSC®森林認証紙の使用促進や環境配慮型インキの使用といった、印刷物製造における環境負荷の低減に加え、プラスチックの使用を抑えるパッケージやリサイクルしやすいパッケージなど、製品設計の面からも環境への配慮に取り組んでいます。
また、医療現場での作業性向上につながるパッケージや患者の服薬をサポートするパッケージなどの開発を通じて、人々の健康で豊かな暮らしをアシストすることにも積極的に取り組んでいます。
当社は、こうした取り組みを通じてさまざまな社会課題の解決に貢献していきたいと考えています。

 

環境にやさしい印刷物の製造

取り組み内容

関連するゴール

●FSC®森林認証紙の使用促進

FSC®森林認証紙は、森林そのものを資源と捉え、認証された森林木材から製造した紙です。トレーサビリティを確保するため、森林の伐採(FM認証)から流通・加工・製品化まではCoC認証を受けた企業により管理されます。当社はCoC認証を取得しており、幅広い銘柄のFSC®認証紙を取りそろえて積極的に使用しています。

●植物油インキ・Non-VOCインキの使用

当社では印刷の仕様や用紙の特性に合わせて2種類のインキを使い分けていますが、いずれも環境に配慮した仕様のものを使用しています。

白板紙や商業印刷用の薄紙に用いる油性インキとしては植物油インキを、蒸着紙やホイル紙などに用いるUVインキとしてはNon-VOCインキを使用しています。

●バイオマスインキの使用

バイオマスUVインキは、原材料の一部をバイオマス原料(生物由来の資源)に置きかえることで地球環境に配慮したインキです。バイオマス成分の含有率(乾燥重量比)10%以上がバイオマスインキとして認定されます。

 

●デジタル印刷への対応

刷版(アルミのPS版)を使用しない、デジタル印刷機による印刷物の製造も行っております。オフセット印刷とは異なり刷版を使用せず、立ち上がりに必要な予備紙も極端に少ないことから製造における環境負荷を小さくすることができます。
さらに、ロットによる色の差異がほとんどないというメリットもあります。

 

●再生可能エネルギーの使用

富山スガキ立山工場では、電力の一部として再生可能エネルギー電源由来の電気を使用しCO2排出量の削減に取り組んでいます。

 


人にやさしい・環境にやさしいパッケージの開発

取り組み内容

関連するゴール

●医療現場での業務や患者の服薬をアシストするパッケージ

医療現場で使いやすいパッケージや患者の服薬をアシストするパッケージを開発することによって、人々の医薬品へのアクセスを包装資材の面から支援しています。

●ユニバーサルデザインパッケージ

あらゆる人の利用を考慮したユニバーサルデザインの考え方をパッケージの型設計にも取り入れ、高齢者や力の弱い方、視覚に障害のある方にも使いやすいパッケージを開発しています。

表示においては、読みやすい文字「UDフォント」を使用し、「カラーUD」に配慮した配色を行うことによってすべての人が必要な情報を正しく読み取ることができるように工夫しています。

 

●チャイルドレジスタンスパッケージ

横浜薬科大学との共同研究として、子どもの医薬品誤飲を防ぐCR(チャイルド・レジスタンス)パッケージの開発と検証試験を実施しています。

子どもが簡単に薬を取り出せないようにロック機能がついたパッケージは、特定の操作を加えないと開けることができない構造になっています。CR機能の有効性を確認するために、保育園児を対象とした検証試験や高齢者の使用性(シニア・フレンドリー)に関する試験も実施しています。

 

 ●プラスチックの利用低減につながるパッケージ

包装の一部にプラ素材が使われている製品に対し、紙だけで構成したパッケージを開発しています。ブリスター等が用いられる部分を箱の機能で代替することで、プラスチックの使用を減らします。

 

 ●リサイクルを促進するかんたん廃棄機能

使い終わった箱を簡単にたためるようにすることで、リサイクルを促進します。また、たたんだ後のパッケージが膨らまないように工夫することによって、ゴミの減容化にも役立てています。

 


社会との調和を目指し社会的責任を果たす取り組み

取り組み内容

関連するゴール

●ラジオ体操カードの寄贈

「ラジオ体操」は昭和3(1928)年に制定され90年以上の歴史があります。富山スガキでは昭和23年、戦後の社会に明るさと温かさを、そして子供たちに元気をという願いを込めて、初代社長須垣久作が、ラジオ体操カードを富山市内の小・中学校・幼稚園に贈りました。この活動は今も続けており、親・子・孫へと受け継がれ、市民の心に残っています。
富山スガキではこの活動をSDGs達成に向けた取り組みの一つと捉え、これからも続けていきます。

 

●製造工程で排出される資材を活用した製品づくり

パッケージを印刷する際の色の基準となる「色調限度見本」を作成する際に出た印刷済みの用紙を使い、ポストカードとしても使えるカラーラーカードを作っています。
色調限度はインキの濃度を変えながら何枚も印刷しますが、基準となる範囲外のものは廃棄となります。これに簡単な加工とデザインを加えることで、新たな価値を持った製品としてアップサイクルしています

●健康経営

従業員の健康に対する意識を高めるために、研修会等を実施しています。また、従業員に対する健康診断受診後のバックアップとして、さまざまな制度を設けています。

 

●社会的責任

「中核的労働要求事項に基づく方針声明(2022年3月1日)」の通り、児童労働、強制労働、雇用及び職業における差別を禁止し、労働者の結社の自由と団体交渉権を尊重する宣言をしています。従業員には、一人ひとりの人間性を尊重し、安全で働きやすい職場環境の確保に努めています。
信頼される企業であり続けるため、法令、企業倫理、社内規則等を遵守して以下の公正な行動に努めています。
○贈収賄、反社会的勢力との関係の禁止。社会通念の範囲を超える不当な経済的利益授受の禁止。また、それらに違反する疑いがある場合の上司への報告。
○関連法令を遵守した公正な取引。
○第三者の知的財産権を侵害しないとともに、業務で知りうる機密情報、個人情報の適切な管理。(個人情報保護方針)

 


 2024年度SDGs取り組み結果

環境負荷低減につながる印刷物の普及推進

FSC®森林認証紙の普及を推し進めることができました

FSC®認証マーク申請件数
160件

環境負荷低減につながる製品の開発

ブリスターが不要なプレフィルドシリンジ向けパッケージを開発し採用されました
ブリスター不要プレフィルドシリンジ向けパッケージ
※写真は実際の製品ではなく、イメージ
  • 現在使用されているようなプラスチック容器は使わず、紙のみで製品を保護できるパッケージです。
  • 実際の製品の包装として使用されることが決定しました。

 

添付文書一体型のOTCパッケージを開発し採用されました
添付文書一体型OTCパッケージ外装
※写真は実際の製品ではなく、イメージ
添付文書一体型OTCパッケージ中面
※写真は実際の製品ではなく、イメージ
  • 紙の添付文書に記載されていた情報をパッケージ裏面に印刷し、消費者が使用時に読めるようにしたパッケージです。
  • 実際の製品の包装として使用されることが決定しました。


電力使用量

照明の省エネ化によって使用量を削減できました

本社工場照明LED化
  • 蛍光灯184台をLEDに更新
  • 年間で約57,100kWhの電力削減
  • CO₂排出量としては約28tの削減

 

その他の取り組み

SDGsアイコン

県主催の「アップサイクル」をテーマにした小学生向けのSDGsイベントに協力しました。
ペンスタンドの材料として打抜後の端材を提供しました。

 

ペンスタンド材料 ペンスタンド完成品
SDGsアイコン

フードパントリーへの協力





ペンスタンド材料

 

 2024年度の取り組み結果 まとめ

  • 環境配慮型の印刷物は、営業の取り組みによって採用を順調に増やすことができた。
  • 環境負荷低減につながるパッケージの採用が進みました。実際の製品に採用されたことで、今後も受注数に応じた環境負荷低減効果が見込めます(ただし、ブリスター製造による CO₂ 排出量など当社では把握できない数値があるため、具体的な効果までは表すことができません)。
  • パッケージ製造における CO₂ 排出量を算定できるようになったことで、今後、環境配慮型パッケージをメーカーに対して提案しやすくなり、採用もよりスムーズに進むと考えられます。
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